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当ブログはHPの日記的な感じで記事が書かれています
主に遊戯王・混沌符のデッキレシピ・考察が主です、偶に日常のどうでも良いことも
それとHTMLにおける文章の改行のため小説が投稿されたりもします、後はHPの更新お知らせぐらいかな
相互リンク募集中ですが、できればHPの方として頂きたいなと思います
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HP「無花果-見えざるもの-」
mixi
ここで書いてきたデッキレシピや考察、落書きなんかをまとめたのがHPってな感じです
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mixiはほぼ更新しないと思いますが一応入っているので
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では…ゆっくりしていってね!!!
モンスター(21枚)
1《終末の騎士》
1《霞の谷の見張り番》
3《霞の谷のファルコン》
1《ライトニングパニッシャー》
1《メタモルポット》
1《ファントム・オブ・カオス》
1《ネクロ・ガードナー》
1《ドラグニティ-ブラックスピア》
1《ダーク・リゾネーター》
2《ダーク・クリエイター》
1《クリッター》
3《キラー・トマト》
1《エア・サーキュレーター》
2《ウィングド・ライノ》
1《BF-疾風のゲイル》
魔法(4枚)
1《洗脳-ブレインコントロール》
1《光の護封剣》
1《闇の誘惑》
1《サイクロン》
罠(15枚)
1《聖なるバリア-ミラーフォース-》
1《激流葬》
2《宮廷のしきたり》
2《闇次元の解放》
1《リミット・リバース》
1《リビングデッドの呼び声》
3《デモンズ・チェーン》
1《スターライト・ロード》
3《サイバー・シャドー・ガードナー》
エクストラデッキ(15枚)
1《A・O・J カタストル》
1《アーカナイト・マジシャン》
1《ギガンテック・ファイター》
1《ゴヨウ・ガーディアン》
1《スクラップ・ドラゴン》
1《スターダスト・ドラゴン》
1《デーモン・カオス・キング》
1《ブラック・ローズ・ドラゴン》
1《マジカル・アンドロイド》
1《メンタルスフィア・デーモン》
2《霞の谷の雷神鬼》
1《天刑王 ブラック・ハイランダー》
1《氷結界の龍 トリシューラ》
1《氷結界の龍 ブリューナク》
ライパニがビートバーンとか都市伝説だろ…
・バスト占いの歌
・コンビニ
・上海恋々娘。
・Grip & Breakdown!!
・ラクトガール
・エアーマン
・忘れないよ~
・最強のカードで掴み取れ
・セロリ美味いし
・絆
・ラストトレイン
・愛のかたまり
・and boyfriend
・トリシュのパーフェクトくそげー教室
・カルマ
・魔理沙大変
・最終鬼畜一部声
みんなのオススメの曲も是非教えてくれ
ただ相性の良いカードが今のところ《ダークエンド・ドラゴン》と《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》ぐらいしか思いつかない
《流星の弓-シール》や《閃光の双剣-トライス》を使用するならディスアドを回避するような構築が必要
ワイバーンに光のチューナーが必要だからヴァイロンを混ぜてみるのも悪くないかな…?
ただヴァイロンは友達が作ってるから止めようかなー
ダエンはチューナーの属性は指定してないから光軸にしても混ぜれるはず
ただ闇属性のレベル5モンスで出しやすいのって《バイス・ドラゴン》ぐらいしかないよなぁ
《簡易融合》を使うって手もあるけどエクストラの枠めっちゃきついやろうなぁ…
《あまのじゃくの呪い》適用中は《光と闇の竜》の効果は一回しか発動しないんだよね
それでも最大まで攻撃力下げたライダーなら一気に4800になるから相性が微妙なわけでもない
ライダーといえばレヴァライダーが最近話題だけどドラグのギミックを入れるスペースはないよなぁ…
そしてライダーダエンだけなら《禁じられた聖杯》の方が汎用性高いっていうね
DOで「ダウンする」検索かけてみても大したもの見つからない…これは構築が難航しそうだ
何か相性良いカードあったら教えて欲しいですわ><
「前回までのあらすじよ」
「霊夢!」
「どうしたの」
「えへへー、呼んだだけー」
「……チルノ」
「なぁにれいんむぅ!?」
「んふふ……ちゅーしただけ」
「れぇむぅ……」
「いつ見てもチルノは可愛いわね」
「おい、あらすじ説明しろよ」
「してるじゃない」
「明らかに違うだろーが、そういうのは同人誌でやれよ」
「じゃあ魔理沙代わりに説明してよ」
「仕方ねぇな……前回までのあらすじだぜっ」
「パチュリー……今日も綺麗だな、愛してるぜ」
「イヤだわこんな昼間から……でもそんな魔理沙も素敵」
「今すぐ籍を入れにいきたいぜ、ああ私達に子供ができたら何て名前にしよう」
「うふふ、魔理沙ったらおませさん……ちょっと気が早いんじゃない?」
「いや、私はすぐにでも欲しいんだぜ」
「あんっ……もう、魔理沙ってば……だ・い・た・ん」
「なるほど、わからん」
「大体あってるぜ」
「ってかあらすじとか要らないわよ、後編って大抵前編を読んだすぐ後に読むし」
「というわけでvs魔理沙、後編始まるザマスよ!だぜ!」
<イラスト>
さて、今一度自分のデッキを見直そう。
《クリッター》のサーチできる範囲は攻撃力1500以下に限られている。そしてその区内の攻撃力だとレベルも低く、魔理沙の強力な布陣にかなわないのは勿論である。
効果も基本的にレベルの高いモンスターの方が強いみたいだし……何か、何か武器はないのかしら。
「……ん、これは……」
そのときだった。私の目についたモンスターカードは、高いレベルを持ちながら攻撃力は低いという一軒矛盾した能力値の持ち主だった。
テキストに目を通す。これは、いける。
「私はデッキから《The アトモスフィア》を手札に加えるわ」
「やけにレベルが高いな……ステータスに見合ってなくね?」
「どうやらこのモンスターも自身を特殊召喚できるモンスターみたいね……もうすぐ分かるわよ」
「……私のターンは終了してるぜ」
「ドロー」
絶望的な状況でも、案外どうにかなるものね。
「《雲魔物-タービュランス》召喚!このモンスターは召喚されたとき、場に存在する雲魔物と名のつくモンスターの数だけフォッグカウンターが乗るわ」
「場に他の雲魔物はいないぜ」
「そうね、でもこのモンスター自身も雲魔物だから一つは乗せれるわ」
近くにあった煎餅をカウンター代わりにカードの上に置く。見えないわ。
「そして《雲魔物-タービュランス》は自分のフォッグカウンターを一つ取り除くごとに、デッキ及び墓地から《雲魔物-スモークボール》を特殊召喚できる!」
先程の《クリッター》で確認した際デッキに《雲魔物-スモークボール》はなかったので、墓地にいるものを場に出す。
「私の場の《雲魔物-タービュランス》と《雲魔物-スモークボール》、そして墓地の《サイコ・コマンダー》をゲームから除外し《The アトモスフィア》を手札より特殊召喚!」
「何っ」
「このカードは自分の場のモンスター二体と墓地のモンスター一体をゲームから除外して特殊召喚するのよ……更に《The アトモスフィア》の効果!相手のモンスター一体をこのカードの装備カードとする!」
「モンスターを装備するだとぉ!」
「私は《ダークエンド・ドラゴン》を選択!そして《The アトモスフィア》の攻守は装備したモンスターの攻守の数値分アップ!」
装備カードとなった《ダークエンド・ドラゴン》は場で起動した自身の効果との因果関係が切れるため、上昇値は元々の数値分だろう。
「よってその攻撃力、3600!《カオス・ソーサラー》に攻撃よ!テンペスト・サンクションズ!」
「ぐあぁっ……!」
これで魔理沙のライフを2750まで削った。まだ逆転のチャンスは残されているはず。
「ターン終了よ」
「私のターン!くっ……!」
「どうやら手詰まりのようね」
「まさかあの状況が引っ繰り返されるとはな……モンスターを一体セット、《星見獣ガリス》を守備表示にしてターンエンドだ」
これで魔理沙の場には弱小の壁と正体不明のリバースモンスター。
一気に畳み掛けたいところだが私のライフは僅か。うかつに攻撃力の低いモンスターを立てると集中的に叩かれてしまう。
「私のターン……カードを一枚セット」
ここはどちらを攻撃するべきか。《星見獣ガリス》の効果は危険だが、場に出ていれば特に危害はない。
しかし《A・ジェネクス・バードマン》の存在がある。今の私のライフではシンクロをする前に決着がついてしまいかねない。
「《星見獣ガリス》に攻撃するわ」
「破壊されるぜ」
墓地からも回収手段があると言われてしまえばそれまでだが、少なくとも場から拾う方法は見ているのでそれを警戒せざるを得なかった。
お互いの手札もライフも少なくなってきた。このまま私が押し切るか、魔理沙が盛り返すか。
「もう一枚カードを伏せてエンドよ」
「トップで解決っ」
いきなりそう叫び、勢い良くカードをドローする魔理沙。
「何よそれ」
「ピンチを切り抜ける魔法の呪文だぜ!私は《レベル・スティーラー》を反転召喚し、《シンクロン・エクスプローラー》召喚!」
「ふぅん、私の《The アトモスフィア》を倒せる算段でもついたのかしら」
「バッチリな……《シンクロン・エクスプローラー》の効果!召喚成功時、自分の墓地からシンクロンと名のついたモンスター一体を特殊召喚!来い!《ハイパー・シンクロン》!」
シンクロ召喚するつもりね。けれど幾らシンクロといえど攻撃力3600を超えれるのかしら。
「この三体をチューニング!シンクロ召喚!《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》!」
「攻撃力は……たったの2100?《The アトモスフィア》の方が断然上よ」
「それはどうかなといえるパワー哲学ってな……《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》は自分のライフが相手のライフを上回っているその差分、攻撃力を加算する!」
「っ!私のライフは650、魔理沙のライフは2750……」
「差は2100……つまり《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》の攻撃力は4200だ!」
ここにきてバーンダメージが響いてきたわね。
「そして墓地にいった《レベル・スティーラー》の効果!自分の場のレベル5以上のモンスターのレベルを一つ下げて墓地より特殊召喚!」
魔理沙は大変なレベルを盗んでいきました。攻撃表示で出したってことは、このターンでケリをつけにくるつもりね。
「私の二枚の伏せカードが怖くないのかしら?」
「どうせ除去する手段ないしな、まごまごしてらんないぜよ」
何故に土佐。
「《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》で《The アトモスフィア》に攻撃だ!シンセティック・イグザクション!」
「くっ」
これで私のライフは僅か50。いよいよ追い詰められてきた。
「これで止めだ!《レベル・スティーラー》で霊夢にダイレクトアタック!」
「永続罠!《リミット・リバース》!墓地より攻撃力1000以下のモンスターを一体特殊召喚!」
「しぶといぜっ」
「私が呼び戻すのは……《The アトモスフィア》ってできるのかしら」
「そうか、そいつの元々の攻撃力は低いんだったな……でも特殊召喚する場合はこの条件を満たす必要があるんじゃ―――」
「そうよねぇ……じゃあ別のモンスターにしようかしら……って、魔理沙?」
ふと顔を上げれば、何だか呆けた感じの顔の魔理沙が見えた。
「魔理沙?まーりーさー」
一向に返事をする気配がない。どうしたんだろうか。
「もしもしー?聞こえてないのー?まーりさまりさー、エロ本にパチュリーの顔写真貼り付けて私だけの幻想郷コレクションとかいう本棚作ってる魔理沙さーん」
他に何かあったかしら。後はパチュリーが入った後のお風呂のお湯で味噌汁を作ってることぐらいしか知らないわ。
「霊夢……」
「どうしたの魔理沙、何だかフリーズしてるみたいだったわよ」
「笑わずに聞いてくれ、今カードが光ってルールを教えてくれたんだが……」
「!」
「何を言っているのかわからねぇと思うが、私も何をされたのか分からなかった」
「いや……私もさっき同じ経験をしたのよ」
「エスパーとか超常現象とか」
「いやそういうの良いから」
どうやら魔理沙にもカードからの助言があったようだ。先程の私もこんな感じだったんだろうか。
そして私のカードの声は魔理沙には聞こえず、魔理沙のカードの声は私には聞こえない。
「それで、そのカードは何て言っていたの?」
「ああ、あくまでその条件は正規の手順であって、今回のように別の手順を使って出す場合は関係ないってよ」
ということは出せるのね。少し希望が見えてきた。
「でもカードによってはその別の手順自体が踏めないものもあるらしいから、注意しろとも言ってたな……《The アトモスフィア》は大丈夫らしいけど」
「他には何か言ってた?」
「残りライフ50とかテラ鉄壁、勝利フラグすぐるとか言ってたな」
何なのかしら、色々と。
どういう存在で、どういう目的を持って私達に話しかけているのか。全く検討がつかない。
まぁそんなこと今はどうでも良いわ。
「じゃあ私は《The アトモスフィア》を特殊召喚するわ」
「《レベル・スティーラー》の攻撃を中断するぜ……終了だ」
「私のターン!《The アトモスフィア》の効果で《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》を装備!」
今度は元々の数値を参照にするのが悔やまれるわね。《The アトモスフィア》の攻撃力は3100。
「《レベル・スティーラー》に攻撃よ!テンペスト・サンクションズ!」
「ちっ……!」
魔理沙の残りライフは250。いよいよデュエルは終幕を迎えようとしている。
現在魔理沙の手札は一枚。次のドローフェイズで二枚。
「ターンエンドよ……」
《星見獣ガリス》を引かれたり、その二枚から《The アトモスフィア》の攻撃力を超えてくるようなら魔理沙の勝ち。
「私のターン……ドロー!」
「トップで解決とやらは良かったのかしら?」
「叫んでたら解決できたのかねぇ……こいつらじゃどうにも……いや、待てよ」
何かを閃いたらしく、自分の墓地をがさごそと探り出す魔理沙。
「手札の《ジェネクス・ニュートロン》と《人造人間-サイコ・ショッカー》を墓地に送り、《マシンナーズ・フォートレス》の効果発動!墓地より蘇れ!」
《マシンナーズ・フォートレス》のカードが横向きにされて登場する。
「堂々と前口上言った割には守勢じゃない」
「このライフじゃ神風特攻アタックもできないからな……手札も尽きたが、エンドの前に《レベル・スティーラー》も蘇生させとくぜ」
これで魔理沙の場に壁モンスターが二体。多少予期していた未来とは違ったが、私の勝利は揺るがない。
そう、魔理沙がこのターンで《The アトモスフィア》を対処できなければ―――私の勝ち!
「《The アトモスフィア》はモンスターを一体しか装備できない……かといって《マシンナーズ・フォートレス》を戦闘破壊しようものなら、そいつも道連れにしてやるぜ」
「ところがどっこい、人生そう上手くはいかんざき」
「いきなり何キャラだお前」
「まさか初手からずっと邪魔だったこのカードが決め手になるなんてね……」
「あん?」
「私のターン!まずは《ダンディライオン》を召喚するわ」
何でこのライオン、二足歩行なのかしら。
「そんなよわっちいモンスターで何をしようってんだ?」
「もうじき分かるわよ……あんたの敗北という形でね」
「っ!」
「リバースカードオープン!《サイクロン》!フィールドに存在する魔法・罠を一枚破壊するわ」
「何を……私の場には魔法なんて……」
「誰があんたのカードを破壊するって言ったのよ……私が破壊するのは、装備カードとなった《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》!」
「!そうかっ」
「装備カードが外れたことにより《The アトモスフィア》の効果を起動!《マシンナーズ・フォートレス》を吸収!」
まさか相手の邪魔なカードを割るためのものにこんな使い方もあるなんて、考えもしなかった。
「《マシンナーズ・フォートレス》が効果モンスターの対象になったとき、相手の手札を見てカードを一枚捨てるが……」
「最早勝敗は決しているから無意味ね」
「どうでも良いけどさ、誰があんたのカードを破壊するって言ったのよって……《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》は元々私のカードだぜ」
「本当にどうでも良いわね」
一応ということで魔理沙に手札を見せる。そして魔理沙が選んだ《デブリ・ドラゴン》を墓地に送った。
「バトルフェイズ!《ダンディライオン》で《レベル・スティーラー》に攻撃!そして《The アトモスフィア》でダイレクトアタック!」
「ぐああぁぁ……負けたぜ」
「私の勝ちね」
「っかしいわねぇ……」
「どうした?」
デュエルが終わってもなおカードと睨めっこをしていた私に、魔理沙が不思議がって聞いてくる。
「魔理沙にもカードが話しかけてきたんでしょ?私に話しかけてきたのはこいつなのよ」
「ああ、なるほどな……私のはこいつだったぜ」
机の上に置かれた二枚のカード。《ナチュル・ランドオルス》と《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》。
今更になって見返してみれば、やはりただのカード以外の何物でもない。別段他のカードとデザインや雰囲気が変わっているわけもない。
数あるカードの中からこれらが選ばれた理由は何か。そもそも何故あのような怪奇現象が起こったのか。
「考えれば考えるほどきりがないわね……一体何が起こっているのかしら」
「さてなぁ……」
「宅配便でーす」
二人して考え込んでいると、外から女の声が聞こえた。
「何だか聞き覚えのある声ね」
私はそう呟いて立ち上がり、引き戸の方へと向かう。
ガラガラと開いてみれば直感通り、そこには見慣れた顔の天狗が立っていた。
「こんにちわ、霊夢さん」
「文」
「異世界の王様から素敵なプレゼントが届いてますよ」
そう言って縁側に荷物を下ろす文。中々に大きいものだが、一体何が入っているのだろうか。
「訳の分からないことを……あんたには聞きたいことが沢山あるのよ」
「3サイズなら上から」
「そんなもの見れば分かるわ、私が聞きたいのは別のこと」
「軽く言いましたけど、見ただけで分かるってすごいですね」
「ずばり、あんたはこの事件とどう関与しているのかしら?」
「えらく単刀直入ですね」
不適な笑みを浮かべる文。
「私はただ、この大規模な異変に携われば面白い記事が書けるかなって思っただけですよ」
「それでそんなパシリみたいな真似をしているのかしら」
「ついでですよついで、普段の記事収集のね」
「解せないわぁ……」
「そんなに深く考えない方が良いと思いますよ」
「あん?」
「どうやら楽しいお祭り騒ぎをしていらしたようですし……テンペスト・サンクションズ(笑)」
「あんたまで言うかーっ!」
自分でも驚くぐらいに、顔を赤くして声を張り上げる。
「今のところ生活を脅かすような異変は起こってないですし、どうしても気になるなら様子見の段階ということで良いのでは?」
薄く笑いながら提案する文。
「スペルカードがなくなっても、その安全で楽しいデュエルとやらで代用できますし」
「それもそう……なのかしらね」
とはいえ異変の解決は博麗神社の巫女の生業。現状困っている者がいないとしても、異変は異変。
躍起になって性急に解決策を講じる必要はないけれど、現状の把握ぐらいはしておいても損はないだろう。
「それで、あんたは何を届けにきたのよ」
「ああ、そうでした」
ぽんと手を打つ文を横目に、側に置かれていた段ボールに視線を当てる。
「一々説明するのも面倒ですので、開けられて結構ですよ」
「開けたら何か分かるようなものなのかしら」
「説明書同封ですので……えーと、じゃあお代の方を」
金は取るのか。
「《白魔導士ピケル》一枚で良いですよ」
「何それ、そんなもの聞いたことないわ」
「この遊戯王カードとやらはコレクションの一面も持ち合わせているようでしてね……只今無限回収中なのです」
「質問に答えなさいよ」
「見てください我が幻想きょえぶぅ!」
「これはこうやって使うのかしら」
宅配されてきた荷物を取り出し、半回転で加速させつつ文の顔に叩きつける。
ごついダガーのような形状の機械。どうやら腕に装着できるようね。
線により区分されている部分に丁度カードが収まりそうだった。それが五つあって、すぐ下に同形状のものを差し込めるようにもなっている。
そしてカードの束を固定できると思しき場所と、一時的に内部にカードを保管できそうな投入口。
「なるほど、これで何もない場所でもデュエルができるってわけね……でも今一迫力に欠けないかしら?場所取りそうだから、相手の場も把握しにくそうね」
「ふふふ……そうでもないですよ、霊夢さん」
「文、鼻血なんか出してどうしたの」
「実はさっきから私と霊夢さんがにぼらぁ!」
そうだわ、スペルカードがないなら打撃攻撃すれば良いのだわ。
「あはぁっ……良いわぁ……」
ダメだ、それでは喜ばせるだけだわ。
「もう私は行きますよ、他にも仕事がありますから」
「立ち直り早いわね」
「いずれお手合わせ願いますよ……私はこっちでも、幻想郷最速です」
「早漏乙」
「失礼します」
そう言って微笑んでみせた後、文は空へと飛び立っていく。私はそれを何ともいえない気持ちで眺めていた。
「……水色か」
「おーい霊夢、まだか……って何だそりゃ」
待ちかねて表に出てきた魔理沙が目を丸くする。
「何でもデュエルディスクといって、立ったままでデュエルできる優れものらしいわよ」
「立ったままって見にくくないか?机安定だろ」
「それがどうもね……適当にカードを一枚貸して頂戴」
「ん?ああ、この《白魔導士ピケル》ってやつで良いか?」
何で持ってんのよ。
「カードをこうやってモンスターゾーンにセットすると……」
今は気にしないことにして、魔理沙から受け取った《白魔導士ピケル》のカードをディスクの上に置く。
するとどうだろう。説明書に書いてあったとおり、私の手前に立体化したホログラムのカードの映像が現れた。
「うおっ」
「《白魔導士ピケル》を召喚!」
私の声と共にその立体映像から視覚化された風と光が放たれ、カードに描いてある白い服の幼女が姿を現した。
「す、すげーな……」
「ソリッドビジョンっていうらしいわ」
それにしても進んだ技術だこと。これは高く売れそうね。
「カードをセットしてもそれがちゃんと出てくるし、相手と離れてても全く問題なく場の状況が確認できるってわけね」
「しかただのカードよりもも大迫力……こいつは楽しそうだぜ!」
「勿論スカートの中もべふぅ!」
ふと気付くといつの間にか舞い戻ってきていた文が、何やら杖らしきもので殴られた痕跡と共に倒れていた。
「文、あんた用事があるんじゃなかったの」
「私の幼女レーダーが反応を示したものでつい……ピケルたんの下着を拝もうとしたら……」
返り討ちにあったのか。攻撃力1200なのに大分強いのね。
「なぁ天狗、私にはあれくれないのか?」
魔理沙が目を爛々と輝かせながら、私の左手に装着してあるデュエルディスクを指差す。
「霊夢さんは私のものですよ!あげるわけふぃあっ!」
「いつから私はあんたの所有物になったのかしら」
「すいません……もっとしてくださいぃ……」
「違う違う、デュエルディスクのことだよ」
「ああ、それなら魔理沙さんの家にも届けてますよ」
私に踏まれたまま文が嘆く。
「ここに来る前に魔理沙さんに家には寄ったはずですから」
「本当かっ!こうしちゃいられんぜっ」
魔理沙はばたばたと神社の中に入っていったと思えば、箒を手に持って再び現れる。
「じゃあ霊夢、私一旦帰るなっ!」
「一旦って何よ」
「どうせ紅魔館とかに乗り込むつもりだったんだろ?私も一緒に行くからちょっと待っててくれ」
「……そうね、分かったわ」
どの程度の規模なのかは分からないけれど、異変は異変。身辺調査をしておくに越したことはないわね。
「じゃあなっ」
速度全快で青い空へと消えていく魔理沙。私と文は見えなくなるまで顔を上げていた。
「白ですね」
「あれはドロワーズっていうのよ」
「おっと私も失礼しますよ、こう見えて忙しいんです」
「とてもそうには見えないけれど」
「変態には見えないんですよ」
お前が言うな。
「面白い記事になるネタを期待してますよ」
そう言い残して、文も遥か彼方空の向こうへと飛び立っていった。
「さぁて……紅魔館のお嬢様達は、どうなってるかしらね」
重い腰をようやく上げて、私は出発の支度に取り掛かり始めた。